旅と出会いと*
旅した時の思い出をエッセイにして書き綴ります

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寿司ネタ                 
前回の醤油事件から約5年後、24歳のあたしは、ロンドンの寿司屋でバイトをしていた。
場所はゾーン1のメイフィアという地区。駅で言えばグリーンパーク。沢山の店が並ぶオックスフォードストリートの南側で、ピカデリースクエアからも歩いて行ける中心地である。ここはヒルトンなどの高級ホテルも立ち並ぶ、少々高級なエリアだ。

寿司ネタもそれなりに高い。最低でも1.8(約450円)ポンド。5切れのさしみで4ポンド(約1000円)もした。ここにも色々なお客さんが来たが、みな金持ちなのは言うまでもない。そういう人達は寿司を食べなれているのか、当たり前のように箸で食べていた。驚くことに4ヶ月働いている間、フォークが欲しいと言われたのは、たった一度きりだった。

寿司を食べなれていない人はすぐに分かる。これは何だ?あれは何だ?とネタを聞いてくる。確かにみなれない生の魚、しかも切り身である。面白かったのは、卵さえも聞いてくること。なるほど、イギリスには日本では定番の「玉子焼き」も存在しないらしい。そういう時は「エッグ」か「エッグオムレツ」と答えると、上手く納得してもらえた。

それから枝豆。やはりおじ様に人気。食べ方は、指ではしっこをつかみ、皮ごと口でしゃぶる、そして口の中で豆を取り出し、皮は口から出して捨てる。私はあの短い毛の生えた、枝豆の皮は嫌いだから、手でぷちぷち中身を出して食べる。そういえば、日本のおじ様ってどんな風に食べていたっけ?日本じゃわざわざ観察したこと無かったなぁ。

さて、ダニエルのように醤油を飲む人はいるのだろうか、私はよくよく観察してみた。
日本人が飲まないだけで、もしかしたら外国人は、醤油を飲むのが好きなのかもしれない。しかし、バイト仲間に「味噌汁に醤油を入れていた人がいた」というのを一度聞いたが、醤油を飲み物にする人は見なかったし、聞かなかった。やはり醤油を飲むのはダニエルだけらしい。
: Sushi : comments(0) : trackbacks(0) : posted by のえる :
寿司                 
「日本人だよ。」
そういうと必ずと言って良いほど
「あ〜〜!!寿司大好きだよ!!!私の国にも寿司屋があってね〜」
といわれる。日本人=寿司、という方程式がなりたっているらしい。

寿司といえば、私が初めて海外に行った19歳の夏休み。
うちは家族で海外旅行に行く家ではなく、もっぱら国内派だったんだけど
私はどうしても海外に行きたくて、自力でバイトしてためたお金で、
カナダのバンクーバーに2週間の短期留学をした。

初めての海外。全てのものが新鮮で、まるで映画の中にいるような気分だった。
バンクーバーは海辺ののんびりした町。
カナダ第二の都市とは全く思えない、落ち着いたキレイな町だった。

語学学校は9月だけあって日本人も多かったけど、同じくらいメキシコ人も多かった。
彼らはとってもオープンで、ノリが良くてフレンドリーだ。
初海外でドキドキわくわく、ちょっとシャイなジャパニーズのあたしに、気さくに話しかけてくれた。語学学校はレベル別にクラス分けされている。当時のあたしはレベル2。下から2番目。あたしはまだ上手く操れない英語を、どうにかして伝えようとした。クラスメート達も同じで、ちょっと話すのにも一生懸命。自分も上手く話せない分、人の話も一生懸命に理解しようと聞く、そんな連帯感が楽しかった。

ある日、そんなクラスメートの中でも年かさのおじさん、ダニエルとランチにでかけた。
学校の近くのフードコートには、マックからピザ、中華料理まで色々ある。生徒はみなそこを利用していた。しかし、ダニエルは別のいきつけのフードコートがあるというのでついて行った。

そこには「寿司屋」があった。寿司をパックにつめて売っていた。ダニエルはそこで寿司が食べたかったらしい。そしてしきりにあたしに寿司の食べ方を聞いてきた。
箸を完璧に扱うダニエル。寿司の食べ方も特に指摘するようなことは無かった。寿司はもう日本の外までかなり浸透しているのだなぁ、と思ったのもつかの間。ダニエルはちょっと深めの小皿に入った醤油を、飲み物でも飲むように、ごくごくと飲みだしたのだ。

あわてて止める、それは間違ってる!!!と。
しかしダニエルは聞かない。「なぜだ?上手いじゃないか」って。
でも飲み物じゃないし…体に悪いのに…。

結局ダニエルは、全ての醤油を飲み干してしまった。
これも文化の違い?ある意味カルチャーショック。
もしかしたら、こういうのも有りかもしれない。
よし、あたしも醤油を飲んでみよう!!!!!!

……んーーー、無理(笑)
: Sushi : comments(0) : trackbacks(0) : posted by のえる :
旅のはじまり                 
飛行機に乗るとわくわくする。

あたしは必ず窓側に座り、外を眺める。
どんどん遠ざかる大地を見ていると、なんだかすがすがしい気分になってくる。

なぜだろう?
旅は日常のしがらみや、仕事の大変さを忘れさせてくれるからだろうか?
否、やめたいような仕事なら、あたしはさっさとやめている。

ではなぜか。
遠ざかる住み慣れた大地に、一時の別れを告げながら、次に近づいている新たな大地に、気持ちは移っているからだ。新しい土地、ゼロからはじまる未知の場所で、あたしを待っているものは何なのか。どんな楽しい出会いがあるだろう。あたしの鼓動は、大好物の甘いケーキを前にした時以上に跳ね上がっている。出発したばかりだというのに、心はすでに到着地点、いや、もっと先まで飛んでいた。

この、わくわくした気持ちと一緒に、狭いエコノミーシートに収まるこの瞬間も旅の一部。あたしの大好きなひととき。
: 飛行機の中で : - : - : posted by のえる :
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